経理部に中途入社したい方向けに、現役東証一部上場企業の経理部長が、面接で質問されるであろう内容と対応方法9選について投稿します。
経理部に転職される方向けに、採用側からどのような質問を受けるかを具体的に書いていきます。私は、東証一部上場企業の財務部長の立場から、実際どのような質問をしてきたか、を皆様に知っていただければと思います。
事前準備
本題に入る前に、やってもらうことがあります。
履歴書、職務経歴書は普通に準備するのですが、資格取得欄には経理資格が書けるように、必ず取得しておくことにしましょう。
簿記3級でも構いません。
流石に、普通自動車免許だけでは、他の候補者と差別化出来ません。
経理部の人が転職に有利な資格5選 について別の投稿で詳しく説明してあります。
そして、会社のホームページは必ず見に行くようにしましょう。
ここで、どの程度あなたが、その会社に興味があり、どの程度入社意欲があるかを問われるからです。
かつ、ここで自分なりの疑問点を持ち、その疑問点を面接時の質問内容としてメモをしておきましょう。
こうすることで、会社に興味があることをアピール出来るのです。
さらに、その質問内容については、入社する職位の2つ上くらいの目線で、面接で質問するような内容を持っていくと良いでしょう。
理由は、いかに会社を俯瞰して見ることが出来るか視野の広さで差別化が出来るからです。募集内容が主任でも、課長レベルの質問をされると、候補者が頼もしく映るからです。
まずは、自己紹介
面接の最初は、自己紹介を簡単にしてもらいます。
他の会社も同様です。
履歴書と職務経歴書は、事前に提出されているでしょうから、それに沿って自己紹介をしてもらいます。
聞く方も長いと飽きてしまうので、簡潔に述べた方が良いです。
ここで、差別化するために、自分でアピールポイントを作ってアピールすることを忘れずにしてください。注意しなければならない事は、自分の影響力がある程度及んだ事項をアピールしてください。
例えば、実際、会計システム導入経験有のですが、補助的な役目しかしていない場合、
会計システム導入経験があります。
とだけ言うのではなく、
会計システム導入の経験があります。説明資料を作成したり、マスターを整理したり補助的な役目をしてきました。概ね、システム変更の要領は掴んだので、次回からはリーダーとなって進めていくことが出来ます。
みたいな感じで、前向きにアピールする方が後々上手くいくでしょう。もし、会計システム導入の経験がありますだけであれば、すぐに質問されて、あなたの実力がマイナス的に分かってしまうからです。
差別化出来るポイントを整理してみてください。万が一、何もなくても上記のように前向きにアピール出来る点は必ずあると思います。
面接官からの質問
次に、面接官からの質問です。面接官の聞きたいこと9選は、共通して以下の通りです。
1.なぜ、転職したいのか理由:ネガティブな理由ではないかを確認します。
2.実務経験の具体的内容:ここで業務とのマッチングを考えています。入社後にお願いする業務のうち、出来ることと出来ない事を判定します。
3.今、勉強しているもの(資格)はあるか:自分の能力を高めようとしているか。又は現状維持になっていないか確認。採用側は勤勉で、自分の能力を常に高めようとしている人を好みます。
4.実務において何を学んできたか:具体的に仕事を通して人間的な成長であったり、コミニュケーション能力であったり、マネージメントであったり、知識以外に学んできたことは何かを確認します。
5.声のトーン、受け答えの仕方、表情:会社の風土に合っているかを確認します。
6.健康か?:入社後、健康問題が発生したら、採用活動が無駄になるため。
7.住所は会社近くか:通えるかの確認。
8.家族構成:独身、既婚、同居、別居等入社後の業務に差し支えないかの確認。
9.給与金額:給与金額に関係なく、入社したい会社であれば、給与はお任せというべき。そうでない場合には、しっかりと自分の意思を伝えましょう。言うのはタダです。あまりにも、自分のレベルとの乖離があればマイナスとなってしまいますので、この辺は転職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。
凡そ、この中に納まるものです。
グローバル企業の場合
世界に進出している会社であれば、必ず英語でのやりとりが現地の会社と発生しますので、ホームページ等で確認をして、他社と差別化するために、英語の資格を取得しておきましょう。
TOEICは800点以上、英検準1級は取得しておきたいところです。
経理部の人が転職に有利な資格5選 について別の投稿で詳しく説明してあります。
最後に質問はありますか?
面接官は、最後にそちらから質問はありますか?と必ず尋ねられるでしょう。
ここで、最初の項目で書きましたが、事前のホームページチェックがここで生きていきます。そうです。アピールをする場です。
突っ込んだ内容がよいのですが、その内容が思い浮かばない場合には、数で勝負です。最低5つは用意しておきましょう。
多くの質問を貰うことで、この候補者は当社に興味があるのだという印象を、面接官に与えることが出来ます。
ここは、やる気のアピールの場です。存分にアピールしましょう。
NGな回答と質問
過去に面接をした方で、こちらにあまり良い印象を持たなかった回答と質問は以下です。
1.現状の課題を質問され、聞いても無いのに解決方法をアドバイスしてきた。
2.出来ないことが大いにも関わらず、〇〇だったら出来ますと、絶対に出来ないと言わない人。よく、出来ないと言わない方が良いという一般的アドバイスがありますが、面接官としては、そんなに自分を良く見せたいのか?と逆効果。
3.回答の仕方がボソボソとはっきりしない。こういう人に仕事は任せられないと面接官は考えがち。
4.態度が横柄。既に働いている人と上手くやっていけなそうと面接官は考えがち。
くらいでしょうか?
最近はリモートワークが増加し、面接までもリモートとなりました。リモートだからといって、ネクタイなしでいいや、と考えないでください。結構、ネクタイなし、上着なしの人多めです。
ちゃんとスーツ着て、ネクタイをして誠実なところををアピールすれば、差別化出来ますよ。
まとめ
いかがでしょうか?
面接って、質問内容はどの会社も基本同じです。よく面接は恋人とお付き合いするのと同じといいます。
今までの経験が、会社側の業務に合うか否かによって決まります。
ぜひ、今までの内容のことを実践してもらい、合格を勝ち取ってもらいたいと思います。
質問があればここをクリック!
コメント