ERPって何?ネットで調べても色々書いてあってわかりにくい!という方のために、国内、海外合計6社ERP導入実績のある上場企業経理部長のとくのりが、やさしく実務的に解説させていただきます。
このブログの対象読者は、学生の方、システム導入PJに参加する予定のある方向けです。
全体像
ERP:Enterprise Resourse Plannning
とはよく聞いたことがあると思いますが、いったい何なのか?
会社は利益を出していくものです。
利益を出したか、出さないかは損益計算書を作成しないと分かりません。
損益計算書を作成するのは経理部の役目です。
経理部は営業、購買、製造からのデータを集めて、加工して損益計算書を作成しています。
そうです。すべてのデータは経理に繋がります。
どうせ、経理にデータがすべて行くのなら、いっそのこと全部門のデータを繋げちゃえばよいじゃん!
そうすれば、部門ごとにバラバラのシステムを導入する必要がなくなり、効率的にデータを連携させ、効率的な企業運営が可能となります。
という発想からERPシステムが出来ました。
ERPシステムの構成
販売システム、購買システム、在庫管理システム、会計システム
これが基本で商社タイプの会社です。もし、製造業であれば、これに
固定資産システム、原価計算システム
が加わります。
なお、SAPとよばれるシステムはこれに人事給与データがプラスされます。
主として販売システム、購買システム、在庫管理システム、人事給与システムは会計システムに繋がるもので、上位システムと呼ばれます。
なお、仕訳については上位システムから自動で会計システムに連携されるのが通常のERPシステムです。
上位システム
販売システム
受注登録、出荷登録
購買システム
発注登録、検収登録
在庫管理システム
在庫(材料、仕掛品、製品別)受入登録、払出登録
人事給与システム
給与、賞与登録
会計システム
固定資産管理システム
固定資産登録、移動、除却、売却、減価償却費計算、償却資産税申告
原価計算システム
実際原価計算、標準原価計算等に対応
会計システム
すべての仕訳は会計システムに連携されます。
仕訳登録
月次PL,BS出力
決算PL,BS,株主資本等変動計算書出力
まとめ
いかがでしたか?
ざっくりERPの意味を解説しました。
他のネットの情報の解説は比較的長い説明で要するに何が分かりにくいので簡単に解説させていただきました。
なお、グローバルシステム導入については
グローバル会計システム導入プロジェクトの流れ「経理内製化」前編
グローバル会計システム導入プロジェクトの流れ「経理内製化」後編
に詳しく記載されておりますので、ぜひ参考にしてください。実際の体験記です。かならず、参考になると思います。
ちなみに、タイ駐在時はBengのMcFlameを導入しました。タイでは初のユーザーフリーの会社だったそうです。
コメント