経理部門の強化 5選

経理部あれこれ

上場、非上場を問わずに経理部で管理職を務めている方、または、自分の会社の経理部のスキルに不満を感じている方、その解決策について1問1答方式で回答させていただきます。

ちなみに、本回答については外部(例えば監査法人)からの解決策と、私の経験が含まれております。

皆様のお役に立てば何よりです。

なお、本投稿は

消火活動:短期的な対処方法

防火活動:中長期的な対処商法

として回答させていただきます。

グローバル企業なのに英語が出来る人が少ない

海外子会社が多く存在するにも関わらず、子会社の経理スタッフと英語で直接会話することが出来ない経理部門。

(消火活動)

1.差し当たり、メールのやり取りで対応をする。

逆にメールの方が図解等を入れて、外人にはわかりやすくなる場合がかなりの頻度でありますので、メールでの対応は有効です。

2.次に、緊急的な事項があれば他の部署から経理の知識がありそうな人、かつ英語を話せる人を連れてきて対応させる。

こんな神業的なことが出来ればよいのですが、ただ、英語を話せる人は社内には何人かいるはずです。使えるものは使っちゃいましょう!

 
(防火活動)

1.部内でTOEIC受験を啓蒙する。

英語取得の風土を醸成することが目的です。

2.管理職は自らTOEIC試験を受験し、高スコアを取得すること。

おやじがやるから、君たちも取得せーい。ということが言えますよね。

会計士・税理士の有資格者がいない

経理実務のストッパー役が不在。

(消火活動)

1.監査法人を頼る

決算前に、論点となる取引・仕訳・開示について洗い出し、監査法人や会計事務所に相談をし、解決していく方法。

2.知り合いを頼る

辞めちゃった監査法人の会計士や、セミナーで知り合った税理士と常日頃から交流を絶やさずすれば、いざという時に質問出来きます。

(防火活動)

1.経理部員を勉強してもらう環境にする

人は勉強をせよ!と言っても勉強する人はいません。
ぶっちゃけ、会社がつぶれても、自分のスキルで食っていけるか?をモットーに資格取得を奨励します。当然ながら、資格取得出来るように、平日は残業ゼロを目標に帰宅させます。
あまり強く言うとパワハラとなりますので、やわらかく言うのが良いでしょう!

2.資格取得をしなければいけない環境に強制的に持っていく

会計の知識が必要な業務内容を担当してもらいます。

万が一、断られた場合には、その人の向上心が高くないので、そこをUPさせることから始めなくてはいけません。

資格取得に対して後ろ向きな経理部員がいる

仕事が終わって帰宅したら、ゲームしてのんびり過ごそう!っていうタイプの経理部員がいる

(消火活動)

1.少しだけプレッシャーをかける。

やりすぎるとパワハラになるので少しだけです。
この手法は具体的に、自分の置かれている立場や将来の仕事のことをフランクに話す機会をもうけてそれとなく、「資格取得して人生を豊かにしよう」とか「将来的には少し上の業務をやってもらう予定」と話しておく。

2.少しレベルの高い業務を振る

努力しないとついていけない思いを少しだけもたせる。

(防火活動)

1.業務分担変更

レベルの高い業務に変更させ、自分の知識の無さに気付いてもらう。
かなり荒療法です。

2.直接面談

将来何をやりたいか具体的にビジョンを持ってもらい、経理部として望まない場合には他部署に異動してもらう。かなり強硬策!

経理全体のスキルが低い

資格取得者はいるが実務経験者が少ない。

(消火活動)

自分の業務を部下に振る

すべて自分がやってしまうから、部下が育たない。部下の能力を信じて任せてみる。

(防火活動)

常に2つ上のポジションで仕事をするように躾ける

部下の視点を上げさせる。視点が高いと自ずと部全体を俯瞰して見れるようになり、自分のすべき事がわかる。

実績集計がメインで会社の利益には無頓着

会社の経営に興味ない経理部員。

(消火活動)

当期の実績を部下に質問する

これも多少のプレッシャーが必要。
どうしても経理部は実績集計の作業がメインで会社の業績については興味ない。
これからは、AIに経理部門が吸収され、将来的には仕事がなくなる。
この準備段階として、例えば、管理会計分野を延ばしていき、会計から会社の利益に貢献する提案力を身に着けるべき。

(防火活動)

月次、決算の業績を展開し、利益が不足した場合には何をすべきかの案だしを実施

経理部全員が業績について敏感になることが、会社の利益を増加させる第一歩。
経理が会社の業績の方向性を示さなければ誰がやる?

企画部門という場合もあるが、最終的に数字を把握しているのは経理部門。

だからどんどん経営層にアドバイスをすることが必要!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今後、経理部門はAIによって業務が侵食されるのは自明です。

今のうちに経理の基礎を固め、会社を俯瞰してみることが出来、経営層にアドバイスをするような人材を育てられたらよいのではないかと、現時点では思っております。

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