私はもう50歳ですが、20代の頃、自分のやってきたことは正しかったと思う面とああすればよかったと思う面と両方あります。20代は、人生の岐路でいろんなことが起きます。結婚や出産、育児、親の介護等々。私の体験談と、その時にこうしておけばよかったということをプラスして20代のうちに経理部員がやるべきこと、やった方が良いことを投稿します!こうすれば30代、40代が楽に生きられるようになるかと思います。
このブログの対象者は新卒で経理部に入部した方、中途で経理部に入部した20代の方が対象となります。
資格取得
何といっても経理関係の資格を取得することです。30代、40代になってからより、20代での取得をお勧めします。
理由1:20代は若いため体力、気力が最もある年代
理由2:30代、40代になると家庭を持ち、子供の育児が始まり勉強できる環境ではなくなる
私の場合には、28歳で結婚しましたが、結婚するまでは簿記の資格を一生懸命勉強しました。
30代は子育て期でしたので、資格の勉強よりも、共働きでしたのでオムツ変えたりミルクあげたり(妻が寝不足となった時とか)育児がかなり忙しく余裕がありませんでした。
資格取得に関しては空白の30代で、40代から再度資格取得の勉強を始めております。
ただ、中にはお子さんを22時までに寝付かせて、勉強をやっている同僚もいましたが、私の場合は難しかったです。子供がピタリと決まった時間に寝なかったということも有るかと思います。
資格に関しては 経理の人が転職に有利な資格5選 に詳しく書いてありますので、ご覧ください。
同じ業務を5年以上やらない
これは経験談からです。20代で同じ業務を5年以上やることです。
20代というのはルーティンワークを担当します。会計事務所や監査法人でない限りは、20代の経理部員は概ね支払、入金、固定資産等の業務を担当します。
このルーティン業務は重要ではありますが、出来て当たり前であり、言葉悪く言うと誰でも出来る業務で、その業務に市場価値は高くありません。
少し言い過ぎたかもしれませんが、転職市場で、20代であれば許されますが、40代で支払、入金、固定資産しか経験がない人は転職は厳しいです。
このような状況にならないために、20代で担当するルーティン業務は約3年程度でローテーションしてもらうのが良いでしょう。
経理部人員に余裕がない場合には、主担当、副担当という形で異なる業務を複数人で処理出来るように(=知識を共有出来るように)分担するのも手です。
爆速で経理スキルを上げる方法 経理部員必見! にて詳しく書いてあります。ぜひご覧ください。
転職市場で価値ある業務を経験する
上記内容、同じ業務を5年以上やらないと関連しますが、転職市場で価値ある業務を早く経験してください。
価値ある業務とは、主たる内容です。
業務 | レベル |
資金繰 | 銀行と借入折衝を行い、資金繰表が組めるようになるレベル |
法人税申告書作成 | 各別表から4,5-1,2を作成できるレベル |
連結決算 | 上場企業でパッケージ収集から連結仕訳が入力出来、連結決算締められるレベル |
開示業務 | 決算短信、有価証券報告書が作成出来るレベル |
上記のうち1つでも良いから20代のうちに体験出来るチャンスがあれば飛びついてください。
この経験は後にくる30,40代にて得られる経理実務能力を先取り出来るものですから。
会社が万が一になった時は、これらの経験があなたを必ず助けます。
ただし、ある程度の経験や資格、知識が必要なことはいうまでもありません
また、転職を考えている方は こんな人は転職すべき に詳しく説明してありますので参考にしてください。
2つ上の役職で物事を考える
20代だからと言って、スタッフの頭で仕事をしないでください。
視野が狭いと仕事内容にもそれが表れてきます。
例えば、経費の支払いについて視野が低いスタッフですと、回って来た請求書があれば、請求金額、口座番号等をチェックして単純に支払処理します。
一方、視野が広いスタッフの場合、請求書の内容について、今会社が使わなくてはいけない経費の内容であろうかを考え、方向性が違う場合には上司の連絡をし、次回から注意を担当部門にさせるでしょう。これが会社が強くなる経理の役目の一つとも取れます。
結局、いかに会社全体を見て自分の業務をしているか否かで、会社の総合的な稼ぐ力が変わってくるのです。
人事評価も視野が広い方が、こいつに任せて安心と上司を思わせることが出来るからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私の経験も踏まえ、現状の社会環境を鑑み投稿しました。
20代は体力、気力に満ちています。
今後の人生の基礎を作る重要な年代です。
ぜひ、貴重な時間を有効活用するようにしてください。そうすれば、自ずとすばらしい人生が待っていますよ。
コメント