簿記初心者、メーカー入社したての方のために原価計算の基礎の基礎を教えます。原価計算って何やらむずかしいと思っている人、これを見て簡単と思うはずです。
原価計算の目的
原価計算の目的ってしっとるけ?
売価を決定するため?
そうだね。大きくわけて2つ。1つは開示情報、すなわち外部のステークホルダー等向け、もう1つは、売価決定、原価管理、利益管理、意思決定等、経営を管理するためだよ。
まず1つめについては、東京証券取引所のホームページに適時開示情報閲覧サービスがありここから各上場会社のBSPLが閲覧できるよ。参考に見てみるのもよいよ。イメージ的には以下のひな形です。
そして2つめ。これは経営目的で、PDCAを回すために原価を計算するんだ。PDCAとはPlan(計画)、DO(実行)、CHECK(確認)、ACTION(改善)のことだよ。
原価分類
(発生形態)
主として3つあります。
材料費:物品を消費することによって発生する原価
労務費:労働力を消費することによって発生する原価
経費:物品や労働力以外の財貨等を消費することによって発生する原価
(製品との関連)
製造直接費:特定の製品に対して直接的に認識・計算される原価
具体的には、直接材料費、直接労務費、直接経費
製造間接費:特定の製品に対して直接的に認識・計算されなかった原価
具体的には、間接材料費、間接労務費、間接経費
(操業度との関連)
変動費:操業度の増減に応じて比例的に増減する原価
例えば、直接材料費
固定費:操業度の増減にかかわらず一定額発生する原価
例えば、減価償却費、人件費、固定資産税、保守のような修繕費等
原価の流れ
原料を調達して製品を生産し、倉庫に入庫してから販売する過程で、各科目の進捗度により仕掛品、製品に変化していく。最終的には販売し、PLの売上原価に表記される。
ALFA 1B 引用
原価計算単位と期間
最終完成品単位:1個、1ダース、1箱、1Kg、1ガロン
原価計算期間:暦日の1か月(1日から31日まで)
原価計算の形態
区分 | 個別原価計算 | 総合原価計算 |
生産方法 | ひとつひとつが異なる量、単位の製品をそれぞれ相互に区別し加工する方法 | 同一規格の製品を製造工程を通じて同様に加工する生産方法 |
販売形態 | 注文により製品を製造し販売する受注販売 | 市場に応じて製品を計画的に生産する市場精算 |
製造指図書 | 特定の製品を生産するためのもの | ある製品を継続的に生産するためのもの |
単位 | 特定製品ごと | 1原価計算期間の期間生産量 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
かなり情報量をすくなく、わかりやすく書いたつもりです。
本当に基礎の基礎です。
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