SNS上で簿記2級かFP2級か受けようと迷っている方をよく見かけます。これは、将来、選択する職業によってどちらを選択すべきか変わります。2つとも価値ある資格ですし、それなりに勉強時間の確保が必要ですので慎重に決めるべきです。皆さんの判断の助けになればと思いブログを投稿します。
このブログの対象読者は、就職前の学生、転職したい社会人、経理部に入りたい社会人等です。
難易度
簿記2級
まずは、日商簿記検定試験2級の難易度からみていきます。
直近ですと17から25%といった感じです。
リンクを貼っておきます。
ここで合格率が見えます。10%以下の時もありましたが、1級と比較すると難易度はかなり低いことが分かります。
ただ、私の受験した25年前は連結会計が1級でしたので、今は2級の範囲内に降りてきてます!
2級の難易度は確実に上がっています。
さらには、昔はあまり論点にならなかった、税効果会計が試験範囲にはいってきているので、相当ハードルが高くなっているのが分かります。
FP2級
FPには主催団体が2つあります。
1つは一般社団法人 金融財政事情研究会(以下きんざいと呼びます)、もう1つは日本FP協会主催(以下FP協会と呼びます)のものです。
きんざいの合格率は科目によって異なりますが30から50%。
ここのHPには合格率は記載ありませんが、試験情報の記載がありますのでリンク貼ります。
FP協会の合格率は50から60%でFP協会の方が高くなっております。
FP協会のリンクです。
きんざいが良いか、FP協会がよいかは、企業側としてはあまり違いを感じません。
FPはFPですから。
知名度
日商簿記 第1回 1954年
FP検定 第1回 1990年
これを見て分かる通り、断然日商簿記の方が歴史が長いですね。
ということは知名度も高いと言えますね。
1954年とは私が生まれる前からですから、信頼と実績のある資格といっても過言ではありません。
簿記2級 > FP2級
です。
個人的な感想としては、FP検定は若干ブームみないな感じがあります。
一方、簿記検定は王道で歴史のある思い感じですかね。
就職や転職の際のインパクト
簿記2級
就職や転職を考えている方で事業会社全般で
主として経理部として働きたい!
という人は、絶対簿記2級です。極端に言うとFP2級は不要です。
というのもFPの試験内容は
ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続、事業継承等
個人または中小企業向を対象にした資格です。
FP2級を取得していても簿記の基本的な仕訳は出来ません。
そうです。実務で使い物にならないのです。
私が面接官であれば簿記2級取得者とFP2級取得者がいれば、前者を選択するのはいうまでもありません。
FP2級
金融機関、不動産、保険会社、住宅メーカー向けに就職、転職希望の方向けです。
個人や中小企業向けに資金運用のアドバイスをする際に必要となってきます。
資格を保有することで発言に説得力が出ますからね!
結局どちらが良いか?
結論は?
就職先で決めましょう!
簿記にせよ、FPにせよ、就職・転職先でその有効性が変わりますね!
ただ1つ言えるのは、私が経理部出身だからではありませんが、社会人として簿記2級は取得しておいた方がよいです。
これは社会人としてです。例えば、あなたが会社の営業マンだとすると、得意先の与信管理(販売先としてよいか?お金はあるか?)をする必要がありますね。この時相手の会社の財務状況を審査しますが簿記をしらないと財務諸表が読めず与信管理出来なくなります。
これは営業を経験した私の意見でもあり、会社の部長になっても痛感することです!
まとめ
いかがでしたか?
結局、簿記2級を推してしまっていますね!
まとめますと、
簿記2級は難易度が高いが、知名度も高く、全社会人にとって必要な資格。
FP2級は難易度は低く、知名度も低いが(簿記2級と比較すると)、業種によっては必要な資格。
といった結論でしょうか。
まだ、就職や転職先の業務内容を決めきれたいない方については、まずは簿記2級を取得するということでもよろしいかとは思います。
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