就職・転職で経理として働く方向けに経理部で働くメリット、デメリットを解説します。
結論は、メリットが多いということです。
先に行っちゃいます!!
メリット
経理の仕事は会社設立、清算時でなければ、決まりきった業務から構成されております。
これから、詳細を説明しますね。
比較的定時に帰れる
たとえば得意先からの入金、仕入先への支払等々。
毎月同じ得意先からの入金はもちろん、たまにしか入金されない得意先もあります。
しかし、入金、支払のオペレーションは毎回同じです。
入金、支払日は各会社で決まっており、毎月1回必ず実施されます。
なお、月中スポットで入金、支払が発生する場合はありますが、いつものオペレーション通り実施すれば問題ありません。
ここで、小見出しを比較的と書いたのは、決算時期は残業が発生するからです。
まあ最近では東京証券取引所による四半期開示のための決算効率化や、間接費削減のためIT活用により大分減少してはおります。上場企業では年に4回決算が実施され、中小企業でも年2回実施されるところが多いかと思います。
二日酔いでも耐えられる
昨日は同僚とキャバ行った後、カラオケ行って朝まで飲んじゃったよ!
あと2時間で出勤だけど二日酔いが酷くて、仕事出来ない。。。なんて経験はないでしょうか?
おっと、これは昔の私です。
安心してください。座れますから。
経理はデスクワークです。営業のように、得意先を回ったり、製造のように物を作る作業ではないので座ることが出来ます。そして、二日酔いで気持ち悪いですが、耐えるのです。
若いうちは午前中がピークでその後は酒が抜けますので、吐きそうになったらトイレ(多分オフィスの近くで比較的きれい)に駆け込めば問題ありません。
経理部は会社の持っている情報を加工して、会社の成績表を作成する部門です。
この成績表はむやみやたらに他人には見せません。
もちろん、株式公開企業では投資家等に開示されますが、非公開企業は世間に出てきません(一部の企業は例外もあり)。会社のお金に関する内容は、いち早く把握出来る部門となります。例えば、得意先が倒産したから、大量の在庫を持つこととなり手持ちの現金がなくなりそうだとか、借金返済が出来なくなりそうだ等々。
こんな情報は経理部より早く分かる部門はありません。
究極は、今後の身の振り方を会社の誰よりも早く判断が出来るようになります。
倒産前に、給与を貰って退職だって可能になります。
スキルUPが出来る
経理は、専門職です。ある程度、簿記会計の知識がないと仕事が出来ません。
逆に言うと、ステップByステップで知識と共に経験を積めばスキルなんてすぐに上がります。
資格の勉強がそのまま仕事に生きてくるのです。そんなやりがいのある経理部はとても魅力的です。
私の場合には、2社目に経理部に入部し、そこで簿記2級を取得しました。1級の勉強や、税務の勉強をするにつれ、もっと違う分野の経理の仕事がしたいと思うようになり、気が付くと転職エージェントに登録していました。
転職可能なスキルが身につくのでくいっぱぐれはない
最近でAIの発達により経理のルーティンワークは無くなると巷では騒がれておりますが、そんな簡単には無くならないと思います。また、無くなったからといって、その知識が使えなくなるということではありません。
経営管理や経営分析に必要になってきます。簿記の仕組みを知らないと、会社を良くすることは出来ません。分析しようもありません。
それに、会計の資格は豊富にあります。ちなみに、簿記1級を取得しているならば転職はかなり有利になります。
採用者側はどこを見るかというと、まず最初は簿記の資格があるか、次に経理の経験があるか、それから諸条件を比較していくのです。実際、私も何回も採用者側で面接をしてきました。多くの採用者から簡単に絞りこめますから。
出世が保証されている
経理部はスキル=年齢高という構成の会社が多いです。というのも経験がものをいうので、自然と出世が出来てしまいます。
例えば、今私が30歳、上司が40歳課長がいたとします。上司は当然責任のある仕事=難しい仕事をしているので、この上司が今のポジションから居なくなった場合には、この会社が新しい人を採用するか、私が上司の仕事を引き継ぐかしないといけなくなります。前者の場合でも、後から採用される人は会社のこと一切知らないので、上司から多少なりとも、私に業務が落ちてくるでしょう。
もう少し分かり易く言うと、例えば部長60歳、課長50歳、スタッフ40歳の経理部員がいて、60歳の部長が退職となると、よっぽど課長が頼りない人でない限り、普通は課長が部長の業務を引き継ぎます。そして、同様に課長から現状業務をスタッフに業引き継ぎされます。
ダメ押しとして、経理部は間接部門なのでコストという意識で経営者は見ます。会社は経理部として多くの人員を抱えることは出来ません。よって経理部は少人数となる傾向があります。当然ながら、大企業の場合は、経理部が50人100人在籍しているところもありますが、日本の企業の8割は中小企業ですので、経理部門の人員は多く持てないのが現状です。
このように出世のエスカレーターに乗っかっることが出来てしまうのです。
参考までに関連記事リンクします。経理部にて出世を目指す場合、「簿記不合格でも部長になれる理由は簿記不合格でも部長になれます!」に詳しく書いてあります。
簿記 不合格でも部長になれます! | とくのりブログ (tokunoriblog.com)
デメリット
とはいえ、デメリットもいくつかあります。評価が偏らないようにするためにデメリットも記載しておきますね。
運動不足になる
メリットのところでも書いたように、経理はデスクワークです。外出するといったら、他部署に連絡物を私に行くか、棚卸で現場に行くか、銀行に行くか、セミナーに行くか、トイレに行くかといったところです。1日8時間の労働のうち7時間は座りっぱなしです。当然、運動不足になります。営業さんの場合は、外回りで歩く機会は多いですが、経理部は1日中事務所の中です。
実際私の場合は、帰宅後や、休日にマラソン、ランニングをやったりします。昔は、海外に出向していた時、ムエイタイをやっていました。
人間の体は、もともと動くために色々な機能が備わっています。各部位を動かさないと体に支障が出てきます。自分で体力つくりをする必要があります。
DXでルーティンワークが減少
上記5.転職可能なスキルが身につくのでくいっぱぐれはない の中に記載しましたが、経理部のルーティンワークの多くは無くなる予定(とはいえ一気には無くなりませんが)です。そのため、今後の経理部に求められるスキルは管理会計の領域です。よく、無くなる資格で、会計士、税理士と言われておりますが、これはルーティンワークの最高峰の資格です。でも、まだ先です。
これからは、経営分析をして、会社がよくなるように、経営者にコンサルティングが出来る人材が必要とされるでしょう。
資格の面からですと、中小企業診断士あたりが、重宝されるのではないかと個人的には思っています。ちなみに、中小企業診断士の資格科目には財務(経理)の知識を問う科目があります。経理をやっておくに越したことはありません。
他部門と仲が悪くなる
営業職で働いていた時、なんで経理はそんなに細かくて、うるさいのか、経理部と話す度にいつも怒りまくっていた(当然ながら話した後にムカついていたという意味)昔の自分は、まだまだ子供だったと経理部に入部して思いました。
その原因は、国です。税務署、会計士による確認で、書類や必要情報が揃っていないと追加で税金をはらったり、会計監査にパス出来なくて決算が閉まらないということが起こってしまうからです。
これを、うまく切り抜けるために経理部は会社の代表として、各部門から来る書類をしっかりチェックして、不足、間違いがあれば担当部門に確認、訂正を促すことをやっているのです。簡単に言えば、各会社に役所(経理部)があるイメージです。そりゃあ、仲が悪くなりますよね。
この辺は、当ブログ経理部が他部門に厳しい理由が明確になり経理部の大変さが分かるでしょう。
経理が他部門に厳しい理由 を参考にしてください。
結論
上記メリットの方が、個人が受け取るBenefitは大きく、まだ、まだ経理部で生きていくことは人生開けると考えます。
特に数字で会社を語れる人間は、これからも世間から重宝がられます。
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何かあれば質問いただければと思います。
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