子会社に出向すると、親会社の意見と相反する状況に遭遇することが多くあります。私自身も、海外子会社に出向していた時には、まったく親会社は。。。といつも言っていました。しかしながら、帰任して、子会社に指示を出す立場になると、まったく子会社は。。。と言うようなります。最終的には親会社に従うように解決していきましたが、果たしてどちらを正にしたらよいか悩みますよね。その疑問に、上場企業で海外子会社副社長を務めた経理部長が答えます。
このブログの対象読者は、子会社出向者、親会社で子会社に指示を出す側の人かつ、親会社を憎く思っている人が対象です。
親会社には従わなければならない
結論から申し上げますと、従わなければいけないです。
子会社の資本金を出資しているのは親会社です。
子会社に出資をするか否かを決定しているのは親会社の取締役会です。
結局、親会社がお金を出して子会社を作ったのですから、親会社には頭はあがりません。
法的なことを言うなら、親会社は子会社を管理監督する義務もあり、子会社が親会社に損害を与えぬようにする注意義務等、会社法で決められております。
子会社は自分の立場を主張すべき
結論は、親会社に従うということが判明しているので、単に親会社の言う通りにしていれば良いわけではありません!
ここからが重要です。
子会社がYES MANになると会社の方向性を見失います!
現場の状況を把握しているのは、まぎれもなく子会社自身です。
例えば、インドである食品市場を開拓し、新製品を出そうとしている会社があります。
インド子会社がAという商品がインド人に合いそうで、これから売上も上がっていくであろうと予測したとします。しかしながら、親会社は親会社だけで入手した情報でBという製品を子会社に勧めてきます。こんな時子会社は、単に親会社のB製品を受け入れてはいけません。
A製品を親会社に主張する必要があります。
現場を把握しているのは現地子会社です。
主張すべき事は主張し、その上で親会社に判断を託すという方法がよいでしょう。
単に子会社の意向を連絡せずに、親会社に従うことはリスクがあります。
言いにくいことかもしれませんが、主張はしてください。それが、子会社の義務と思います!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
親会社の担当者がいくら憎くても、法的には最終的には従わなくてがいけない状況であります。
コメント